2007 年~2016 年 日記 & 家族写真

 

♢自宅(鹿児島市)

♢「若き薩摩の群像」~日本の近代化に貢献した留学生を讃える像~(鹿児島中央駅)

♢照国神社(鹿児島市)

 

 

 

♢家族は両親と弟二人です(2013年/鹿児島市)

♢初リサイタルを終えて(1997年/鹿児島市)

♢1998年/鹿児島市

♢祖母、伯母、母と

 

 

 


2016/11/18(金)

最近、CDを聴いていますとのお言葉を聞いて嬉しく思いました。そして、ピアノをたくさんの生徒さんに教えていらっしゃる東京の方から「とても優雅な音色で、心が落ち着きました。とくに、リストの「ためいき」が、ステキでした。」とメッセージをいただきまして、ありがとうございます。 先月ヴァイオリニストの方と話す機会があり、「ステージでは、もう緊張しないですか?もちろん、ゼロということは・・ないのかもしれませんが(ある程度は、あるものですよね)。」と話したら、「ヴァイオリンは弦で伝わるから・・、 緊張する人は弾いてはいけない。」と話されて、それはピアノも伝わる・・と思いました。「弾いてはいけない」と話される率直さは、何か全く違う世界に触れたようにも思いました。実際6月の演奏会では今までの緊張とは違うもので、かなり自由になれている自分がいました。これまでの経験により、やっと慣れてきたのかな?とも思いましたが、でも実感としてあるのは、これまでの何十年間の緊張にもうたくさんという思いがあり、「緊張し尽くした感」が自然に少しずつ手を離れていく不思議な感覚でしょうか・・。 実は今年3月天満 敦子氏のヴァイオリン生演奏を聴く機会があったのですが、演奏終了後「 私はヴァイオリンが大好きで(満面の笑顔)、 人前での演奏も緊張しないんです。」と話されていて衝撃を受けました。このことは6月の本番へ向けて急カーブの良い流れを作ってくださったと、タイミングの良さに大変感謝していました。 もっと音楽本来の素晴らしさを全身で感じたい、もっとリラックスして楽しみたい、と少しずつ軽やかなものを感じながら進んできた内面への探求は、変化が確信へつながるような予感もしております。

2016/8/9(火)

 去年の夏から新しい流れが始まり、秋からはクラウドファンディングが行われ・・一段落した今 節目のようなものを感じて、6月のリサイタルプログラムから1曲を演奏して動画配信をすることにしました。曲に懐かしむような気持ちで向き合い、そしてまた新たなものが見えてくる興味深い体験ができました。 この1年様々な経験をさせて頂きました。少しずつ内面の変化を感じております。 色々な曲を弾いてみたり研鑽してまた生演奏を聴いていただけるよう、がんばってまいりたい気持ちでおります。クラウドファンディング新着情報8/9日付のメッセージもどうぞご覧いただけたらと思っております。 こちらの動画は15日より、一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)様へ音源提供となりました。

2016/6/21(火)

 お元気でいらっしゃいますでしょうか。お蔭様で、ピアノリサイタルが終了いたしました。お越しいただいた方へ心よりお礼申し上げます。詳しくは、クラウドファンディング新着情報にて書いておりますので、どうぞご覧いただけたらと思っております。取り組み始めてからあっという間の数か月でした。今回演奏の反省点もありますし、成長できたと感じる部分もありましたので、またこれからがとても楽しみになってまいりました。実際にお客様とのふれあいの中で目に見えない絆を感じることができましたし、音楽会は愛にあふれている空間なのだと感じ、とても幸せを感じることができました。もっと努力も続けいい演奏ができるように、お世話になった方へ恩返しができるように、 がんばっていきたいです。 本当はチケットを集計してもあと7人買ってくださっていたのに来ていただけなかったり、 招待客も数名体調面で来れなくなったりでとても残念だったのですが・・、またきっと聴いていただける機会があることを願って・・また新たなスタートへ向け歩き始めていきたいと思っております。本当にありがとうございました。

2016/1/10(日)

 今年もどうぞよろしくお願いいたします。8日に「クラウドファンディング」プロジェクトが終了し成立しました。支援者の方々へ成立御礼のメールをすると実感が湧いてきました。ちょうどこの終了日、弟出演コンサートが10年前鹿児島でのピアノリサイタル会場で、その後2年後と3年後のCD録音会場でもあり、7年ぶりに足を踏み入れたので感慨深く辺りを見渡しました。この場所は私にとって一つの原点、そして今度は東京だとかみしめていました。 リサイタルの曲目が決まりました。1/14  「チケットぴあ」にてチケットが発売されました(発売初日からのご購入有難うございます)。1/26  「クラウドファンディング」新着情報を更新しました。1/27、4/17  「クラウドファンディング」サンクスメール写真添付のために久しぶりに写真を撮りました。練習をがんばっています。2/27

2015/12/17(木)

 お久しぶりでございます。皆さまいかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。私は先日よりホームページでもご案内させていただいておりました「クラウドファンディング」のプロジェクトが目標達成して一段落しているところです。 それは10月26日にお声がかかり突如イベント企画に参加することになりました。ちょうど来年くらいにリサイタルができたらと考えているところでした。プロジェクトページ作成の時点で幾つかの条件のことで諦めかけましたが担当者様のおかげでクリアできたり、企画がスタートしてからは先が見えない思いに駆られましたが今はようやく落ち着く状況にたどりつくことができました。ご支援くださった方々へ心からお礼申し上げます。ありがとうございました。 そして今、私はスタート地点に立っているのだと感じています。実際プログラムは今から煮詰めていかなければなりませんし・・決定には少しお時間をいただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 種子島・月窓亭にて初めての弓は、ほぼ命中しました。

2014/8/12(火)

薩摩藩英国留学生記念館にて。すぐ近くのこの羽島浦から、幕末期 薩摩藩の若き藩士たちによる留学視察団・薩摩スチューデントは旅立ったそうです。密航のため命を懸けた決意であったこと、英国に着くまでの3か月で英語をマスターしたり、帰国後立派になり日本の経済教育などの礎になるような活躍をしたことなど感銘を受けました。 モネの<睡蓮>を鑑賞しました。初めて見る作品でしたが、柔らかな色彩がとても素敵で吸い込まれていきそうな感じでした。小さいけど同じものが家でも眺められて満足です。

2013/12/22(日)

DVDPiano Story」についての記事が南日本新聞にて本日掲載されました。取材でおこたえしたことをよくまとめてくださいました。本当に、これまでのすべてに感謝の気持ちです。

2013/11/16(土)

何日か前に夜眠れなくてふとテレビをつけるとTEDをやっていて、その内容に心を揺さぶられ胸が熱くなりました。指揮者であるベンジャミン・ザンダーの「音楽と情熱」というタイトルでクラシック音楽の素晴らしさを「ショパンのプレリュード第4番」でピアノを演奏しながら伝えており、私もその曲を表現してみたい気持ちになりました。人として大切なこと、人生で大切なこともたくさん教えてくださっています。聴いていただけると嬉しいです。 牧瀬由紀子の動画ダウンロード ショパン プレリュード第4

2013/11/3(日)

もう一つの「オリジナルDVD」も単品でご紹介させていただくことができました。詳しくは、「pianoアラカルト」ページをご覧いただけたらと思っております。よろしくお願いします。 弟の結婚披露宴にて。BGMは私の発売予定のDVDPiano Story」から音源でした。会場に入ったとたんに聴こえてきて、まさか私のピアノ演奏を聴きながら式を進めることになるとは思ってもいなかったので感無量でした。小さいころ親はレッスンについていき弟は留守番のこともあったので、感謝の気持ちも湧いてきました。もう一人の弟は、ダルブッカを会場で演奏しました。

2013/8/20(火)

 桜島の爆発的噴火がありました。火口から約5000メートル噴煙が上ったそうですが、ニュースで見ると初めて見るようなものものしい黒い煙の塊のような様子にとても驚きました。メールもいただいておりますが、火山灰が多く降ったところは遠方でした。雨が少しでも降ってほしいところです。 ところでこれまでの動画を曲によっては何回も聴き直しています。DVDにも入れる予定ですが、たくさん聴いていただいていた「英雄ポロネーズ」は音を外した箇所が多いために今回はやむなく落選になりそうです。「ラ・カンパネラ」は5回載せたもののうち最近まで聴いていただいていた演奏よりも他のものの方が脱力も出来ており自然な音楽表現ができているように思え、しかもミスタッチは少ないでした。新演奏は3曲くらいです(技巧的というよりはインスピレーションを求められるような曲目です)。未公開映像もあり今までの演奏も入れると合計41曲入る予定で、トータル120分弱ほどになると思います。今週はジャケット写真を撮りに行ってきます。

2013/6/6(木)

 伊勢神宮へ向け鹿児島を発つ日の朝にリクエスト曲のメールを受け取りました。「グノーのアヴェ・マリア」はこの曲を伴奏に完成された声楽曲で、今から神様にお会いしに行こうとするときになんて偶然なのだろうと胸がわくわくしました。そして弾いてみたいと滞在中思っていました。 今日弾いていると手を清めた五十鈴川のことが想い出され、一つ一つのフレーズが絶え間ない水の流れのように感じ「アヴェ・マリア」を歌っていました。今は初心に戻れたような清々しさでいます。はるかヨーロッパからのリクエスト、ありがとうございました。 どうぞ聴いてください。バッハ 平均律第1巻第1番前奏曲   火之神公園~戦艦大和など多くの艦が沈んだ海域を望んで /初めて鍾乳洞を見ました。球泉洞 /短冊を付けた笹の葉♪

2013/5/7(火)

ゴールデンウィークも終わり、通常の時間感覚に戻り過ごしています。ところでこの度、「牧瀬由紀子が考えるピアノ演奏の極意」としてのレポートを、A4サイズ1枚にまとめてみました。これは実践的に私がこれまでに学んできた楽譜名のご紹介から、特に指の鍛え方についてはごく分かりやすく詳細に、具体的に述べているものです。

2013/5/1(水)

先日、知覧特攻平和会館へ数十年ぶりに訪れました。精一杯力をふりしぼって書き残したであろう特攻隊員による最後の手紙には強く心を揺さぶられ、今もなお自分の中で何かが変化していくような思いにかられています。以下はご紹介です。 ○清き名をとわにのこして 国のため 身をささけけむ 若きもののふ いさきよく風に散りにし 花のこと 御国のためと たた進むらむ  北白川房子さま(元妃殿下) ○特攻銅像「とこしえに」作:伊藤五百亀氏  特攻隊員の出撃時の姿です。右手は永遠の平和を、左手は固い決意が秘められています。また、開聞岳を仰ぐ眼は、生もなく、死もなく、すでに我もない隊員の仏心をあらわしています。 会館に飾ってあった小学生から届けられた千羽鶴には「平和を守ります。」などのメッセージも書き添えられていて、印象に残っています。 好きなカレンダーの絵を額装しました。可愛いと思った絵がたまたま猫だったのですが、よく猫のものやキティちゃんのものをプレゼントされたり、ピアノの生徒さんからも「先生は猫に似ている」と言われたりしたことを思い出しました。。と言いつつ奥にはクマが座っておりますが♪

2013/3/27(水)

 まだ肌寒い日もありますが、満開の桜が春が来たことを教えてくれます。いつも動画を聴いてくださったりホームページに遊びに来てくださったりと、本当にありがとうございます。ところで私のCDはこれまで500枚近く皆様よりご購入いただきました。知人をはじめ縁のあった方々にチラシを見ていただいては買っていただいたりと、少しずつ枚数が増えていくこの数年でした。そこで今日は日頃の感謝の気持ちを込めて、CDのキャンペーン期間を設けさせていただくことにいたしましたのでご報告させていただきます。 ※さっそくお申し込みをいただきましてありがとうございます。これからもっと皆様方に喜んでいただけるようなピアノ演奏を目指してまいりたいと、新たな決意を胸に抱くことができました。ありがとうございます。3/29 ※これまでこのホームページ上で目に見えない力をもらいながら歩を進めることができた私にとって、ここには皆様方とのふれあいの思い出がたくさんつまっています。自分にとっては節目となるような今のこの時期なのですが、このキャンペーンを通してこれまで一緒に考えてきた時間やピアノのことなどを共有することができたらと願っております。4/7

2013/2/11(月・祝)

 最近いただいたメールからです。心配してくださった方より「自分が、楽しいこと、うれしいことを優先してみると気分が少し変わって楽になります。」といただきました。本当は、ピアノが好きなのでピアノを弾くことが「楽しくてうれしいこと」なんですよね!優しいお心遣いに胸が打たれます。「今、全力で走ってるんですね。全力で駆け抜けてください。」と、このメールをいただくと少し寂しい気持ちになってしまいました。YouTubeから少し離れてしまったような感じに思われましたので。ただ今は色々な曲をさらってみたい時期なので、YouTubeに載せるとなるととにかくその1曲を「仕上げる」ことになり 練習方法や頭や時間の使い方、意識の持ち方なども変えていかないといけないので(私は、です。多分不器用なのです)、今のところ載せるとなると少し時間がかかるかもしれないと思っているところではあります。でもいただいて嬉しかったです。ありがとうございます。  ブライアン・ウィリアムズ氏と 桜島の絵画など繊細な描写が素敵でした。 /篤姫ロケ地~私も桜島に見守られながら育ってきたように思います。

2013/2/3(日)立春を前に

人前でピアノを演奏することについて、本やDVDなどの情報から自分の内面へと入っていっています。そして講師が話す事柄を自分に置き換えてみて気付いたことは、(これまでの)自分は「緊張したから弾けなかった」のではなく、「緊張しなくても弾けなかった」ということでした。すぐに、YouTubeに載せて励んできたこの5年間の月日をずっしりと感じました。自分にとっていかに必要で貴重なことだったのだろうと。人前で弾くのが苦手な原因は緊張ではなく、この時間なしでは到底出来なかったことなのだと。そしてこれは決して一人では出来なかったこと、多くの人に支えられて続けることが出来たこと・・。等身大の自分に向き合うことは時に苦しいものですが、そのトンネルを通り抜けるとすがすがしく・・見たことのない景色が広がっているようです。そこではまた新たな挑戦が待っているのかもしれませんが、それでも今は何でもやって行こう、がんばっていこうと希望を胸に抱ける自分がいます。

2013/1/24(木)

先月末に「新しい曲の練習方法」についてご質問された方から、ご返信をいただきました。「ブログ拝見いたしました。長文に渡る御返事ありがとうございました。感激です。やっぱりピアノ・クラシックが大好きだということ 自分から、やりたい!と思うことがあるということも 自宅にもピアノがあり、それに夢中になれることって、決して当たり前のことではないのですよね・・・もう絶対、ピアノから離れたりはしません。牧瀬さんのアドバイス、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。」 なんて純粋なお気持ちなのだろうと思い、朝から少し涙が出てしまいました。 今年に入りそろそろリサイタル開催への準備のためとプログラミングに取りかかろうとすると、弾いていない曲の多さに愕然とし(弾いてみないと自分に合うのか分からないですし) 最近は、これは?これは?と色々な曲を弾いたりしてめっきり憔悴の毎日だったので、一番大切なものにふれることが出来たように思い つい涙腺がゆるんでしまいました。「もう絶対、ピアノから離れたりはしません。」なんて、素敵すぎます!決意やピアノへの愛情が感じられるし、なんて素敵な人なんだろうとも思います。そして心がお若い。青春まっただ中だと思いました。これから、どうぞピアノとの時間を楽しんでいってください!

2013/1/23(水) [YouTubeの牧瀬由紀子クラシックピアノチャンネル プロフィールより]

ピアノ演奏の上達は木の年輪のごとく 1年過ぎてやっと成果を感じられるような時間のかかる道のりであると思いますが これからもずっと歩み続けていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 [フリースタイルチャンネル]普段はクラシック曲を弾きますが こちらではJ-POPやその時心に響いた曲などを楽しんで弾いています。どうぞよろしくお願いいたします。

2013/1/15(火)

メールをいただきました。「はじめまして 昨年3月からピアノを練習しています。1ヶ月に一度、ピアノの先生が来てくださっています。音譜も読めず、ピアノに触ったことはほとんど無く、でも娘たちが習っていたので、良く聴いていました。いきなり、エリーゼのためにを弾きたいと言い先生が驚いていました。それからは牧瀬さんのピアノを動画で毎日、毎日何回も拝見しながら練習をしました。そして、ついに、12月のピアノの発表会で演奏することが出来ました。何回か間違えましたが、止まることなく最後まで弾けました。これも、牧瀬さんの演奏が勉強になりました。ありがとうございます。」 これを読んでとても嬉しく思いました。この曲を弾きたいというお気持ちと行動力(努力)ピアノの先生のご尽力などが合わせられると夢は叶えられるのですね。そしてきっと才能もある方なのだと思います。これからも、離れていますが一緒にピアノを楽しんでいけたらと思いました。

2013/1/13(日)

ヴァイオリニストの及川景子氏とダルブッカ奏者である弟、牧瀬敏とのコンサートへ行ってきました。及川さんとは一緒に食事をしたりお話もたくさんして楽しく過ごさせていただき、またヴァイオリン演奏へのプロフェッショナルな姿勢にふれると、このままずっとがんばってほしい応援の気持ちへとなりました。そして私もがんばろうと思いました。 今年は1月上旬のうちに鹿児島県の三大山陵へ、縁あって訪れることになりました。三か所とも初めて訪れましたが(太宰府天満宮も訪れましたが、こちらは約20年ぶりに訪れました。良かったです。)、最後に訪れた可愛山陵で手を合わせた時に、突如あるイメージが頭に浮かびました。それはとても大きな「火の鳥」のような鳥が羽ばたいていく様子で、一瞬 辺りに熱ささえ感じるような気がする不思議な体験をしました。

2012/12/30(日)

昨日メールをいただきました。「YouTubeで、牧瀬さんの演奏を拝聴し、私も、もう一度ピアノを始めたいと思いたちました。(初めて言われました。とても嬉しいことです)高校の時の発表会に、ショパンの幻想即興曲を弾き、(よい思い出でしょうね)次はリストの愛の夢第三番に着手してみましたが手も小さく、自分のなかで限界を感じてレッスンは辞めてしまいましたが、(私も手は大きくないですよ、唯一の助けは両手の小指が少し長めということでしょうか。限界を感じたのですか?私もピアノのことで落ち込むことなどしょっちゅうです。でもその限界(と思っている)自分の壁を少しずつでも乗り越えていけたらいいですね。コツは決して焦らないことだと思います。それが非常に難しいのですが・・。そして逆説的ですが、取り組むときにはいつも多少自分を追い込んでいくような姿勢が欠かせないのかもしれないとは思っています。一生懸命に 真剣に・・ということなのかもしれませんが、なにかこうもっと切羽詰まったもののような気がします。)それからもちょこちょことピアノはやっていました。そういえば自分の、練習方法は正しいのか疑問になるのです・・・初めて見る楽譜を、最初から両手で(もちろんスローですがね)弾きだすのは間違いですか?片手ずつ、最後までさらってからじゃないと効率悪いのか・・・もう一度また、ピアノを始めたいので、牧瀬さん、どうかブログのほうで、練習方法を教えていただきたいと思っております。」 このメールをいただいて、私も新曲の開拓/練習に取り組まねばならないところなのだ!と思ってしまいました。本当に、弾いてみたい曲は山ほどあるのに 選曲に時間がかかったりしているタイミングなので・・。新しい曲に取り組む場合は、いつもすぐには弾かないです。楽譜を良く読み込んで分かってからでないと、弾いてはいけない(非効率)と思います。 片手ずつ音をしっかりと読み(時には音名を書き込んだりして)、そのあと頭の中で両手でも弾けるようにします。そのためにはどんな曲なのか、事前にCDなどで聴いていたらよいですね。 楽譜を覚えていく際に強弱やアーティキュレーションなどもすべて把握しておくことは大事ですね。あとでやり直すことになってしまったら 間違いのところを忘れる時間もかかってしまいますから。
そしてできるだけ、曲全体を通して把握できるといいと思います。10ページくらいの曲だったら、がんばってやってみたいところです(と自分にも言い聞かせているところです)。楽譜を完全に覚えないうちに弾いてしまっても、もちろんいいと思います。響き(和声)を確かめる 指使いの確認 あるいはどうしても弾いてみたい!などの理由で・・ 。自分がやっていることに乗れることが大事だと思いますので、そのあたりは楽しみながら進めていけたらいいですね。とにかく、ある程度「覚えて」しまってから弾き始める方が 早く正しく仕上がると思います。
 明日はもう大晦日。今年もお世話になり、ありがとうございました。みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。

2012/12/20(木)

リクエスト曲を弾いてみました。楽譜は月刊誌「ショパン」200712月号付録のト長調に編曲されたものです。この短い曲の中に宝石がぎっしり詰まっているかのような・・あるいは想い出や物語がぎっしり込められているかのようでした。ユーモラスで軽やかな主題で始まりますが、それはある程度の「重み」を感じられるものがふわふわと動いていくようにしたいと思いました(今になって思うのは、浮くときの「ふわっ感」を特に表現したくて、それはある程度の重みがあるほうが勢いよく浮くだろうと感じ・・ということだったのかもしれません。コメントにいただいた「真綿のようなユーモレスク」とは何と豊かな感性でいらっしゃいましょう。嬉しいです。) 続いてのメロディーの優美な跳躍はとても心地よく・・夢見心地で歌いました。やがて気が付くと急展開の短調になり・・ でも胸高らかに歌い上げる思いにまで到達し再び主題へというふうに、次々と表現したいことに一生懸命でした。素敵な曲でした。ありがとうございました。 どうぞ聴いてください。ドヴォルザーク ユーモレスク  これで私の今年の動画投稿はおしまいです。今年もメッセージをいただいたりして大いに刺激を受けながらマイペースで歩むことが出来ましたことに、心から感謝しています。本当に、本当にありがとうございます!  3年ぶりに「のだめカンタービレ」の続きを読もうと思ったら全巻あったので、一気に全巻借りて読んでみました(解説書も)。今回は、のだめが一心不乱に練習する時の顔の表情と、身体から発するエネルギーが目に見えるかのような気迫で取り組んでいる姿勢が印象に残り、心を打たれました。

2012/11/14(水)

抽選でバス旅行が当たったので行ってきました。福岡県柳川川下りでは、陽気に歌を歌いながらの船頭さんのおかげで時折小雨になりながらも楽しくアットホームな雰囲気の中、ドンコ舟からゆっくりと景色を楽しむことができました。北原白秋生家では、「裕福な家だったけれども火事になり詩の道に進むことを決めた」という話を聞いていたこともあり、陳列されたその詩作の数の多さに自分で決めた道を懸命に生きた姿を目の当りにするようで胸を打たれました。

2012/11/4(日)

楽譜を見かけて、ふと表現したいなと思いました。左のアルペジオでは弾きにくいところもあるので適度な緊張感 集中力が必要でしたが、それが心地よかったです。うっとりするような素敵な曲だなぁ・・と思いました。どうぞ聴いてください。サン=サーンス 白鳥   明日からしばらくは、時間的に余裕をもってこつこつとした練習を重ねていきたいと思っています。  「黄金の世界展」で純金製のストールを羽織る機会を得ました。着けていると、発するパワーのようなものが感じられました。

2012/10/12(金)

そしてあと1曲、前から家に楽譜があって気になっていた曲も弾いてみました。昨日の曲よりも少し長くて技巧部分も多く難しいでしたが、昨日と同様弾いていて楽しかったです。そして最近以前より、ピアノが面白くなってきました。これも聴いてくださる方々がいるおかげだと思っています。ありがとうございます。どうぞ聴いてください。フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン   やぶさめを見ました。  「甦る日本の至宝展」で屏風や襖絵を鑑賞しました。これらは最先端のデジタル技術による印刷と京都伝統の手技による複製品で写真撮影も許可されていました。二条城の襖絵を眺めていると、去年訪れて肌で感じた空気感に包まれました。後世に歴史を伝えることができる技術は素晴らしいと思います。  名取瞳氏にメイクをしていただきました。今回ラデュレを使用されましたが、パリに住んでいたころ家から歩いて15分くらいのところにサロン・ド・テ ラデュレがあったので懐かしく思いながら、テーブルに宝石箱をひっくり返したような数々のメイク用品を目に漂う独特な香りとみるみる今までと違う雰囲気のメイクの魔法にかけられる・・ときめきの時間を過ごしました。

2012/9/30(日)

今日は中秋の名月で満月、鹿児島は台風が離れたのでお月様はよく見えました。先程は愛知県に上陸と聞きましたが・・大丈夫でしょうか?(ホームページにもよく来ていただいております。)こちらでは月の光がまるで意思を持っているかのように・・輝いておりました。昨日は、「徳川将軍家と島津家-名宝と海に生きる薩摩ー」という企画展の記念講演会「徳川将軍家と島津家」を徳川宗家第18代目当主 徳川恒孝先生から拝聴しました。姻戚関係から将軍の一日(夏は朝4時頃に起床だそうです。その後仏間にて礼拝、医師団診察など)について等、そして世界と比較されて日本の文明を支えてきた三つの要素を挙げられました。1.「自然と共に生きる心~山川草木に神を見る人々」 2.「家」の概念~先祖を大切にする感覚 3.「世間」の調和   企画展の展示物では鎧甲冑・刀剣があり、見るだけで身震いしてしまいました。家康公の書「花鳥風月」が 少し丸みを帯びたような書体に思われ、思わず内面に少しふれることができたような感慨にひたり、そしてこの初代将軍の子孫であられる方のお話を1時間半聴いていたことは事実で・・歴史を実感することができました。

2012/9/14(金)

思っていたよりは早くに載せられることになりました。新しい曲はショパン、シューマンを少しずつさらっています。先日テレビでベルリンフィルが演奏するベートーヴェン「運命」を聴いたときベートーヴェンの優しさを改めて感じ入り、ベートーヴェンを弾いてみたいと思いました。この「悲愴」という呼び名はベートーヴェン自身がつけたとされているので、この美しくも悲しく胸に響く旋律がなおさら身に迫って訴えてきました。この演奏の後、もっとベートーヴェンが好きになったと思いました。もっと深く、ベートーヴェンの世界にも入っていきたいなと思いました。 どうぞ聴いてください。ベートーヴェン 「悲愴」第3楽章

2012/7/29(日)

タイミングが合ったので、家族と由布院へ行ってきました。沢山、一緒に笑う時を過ごせてよかったです。大分県由布院・金鱗湖~今回晴れている時にも行きましたが、しっとり雨の景色の方を見て素敵に思えました。 熊本県・北里柴三郎記念館~映像での紹介や文献 生家などを拝見し、私ももっと努力したいという思いが膨らんでいきました。コミック版「世界の伝記」シリーズの本の帯に「生涯をかけて立ち向かえば成しとげられないことはない」とあり、一気に視界が開け思わず買って帰りました。じっくりと読みたいです。 小国郷・夫婦滝~二つの滝が合流して一つの川になったところが水量があり激しくドラマチックでした。二つの人生が2倍にも3倍にも豊かなものへとなったかのような人生模様を垣間見るようでした。改めて、自然には教えられる・・という感じでした。

2012/7/26(木)

暑中お見舞い申し上げます。 先日はジュディ・オングさんの木版画展にあわせて行われたトークショーへ伺いました。多数の大作を目にしながら、「時間は作るもの」というお話に身が引き締まる思いでした。「一日が始まるときに予定を確認することと、1年単位で(時間を)見ることが大事」ということでした。目の前でお話しされる姿からは芸術への尽きないエネルギーを感じ、そして幾つかのお言葉はしっかりと自分の中に刻み込まれたように思います。情熱は確かに伝染すると思いました。  先日、クローバーが夜は葉を閉じることをひとり言に書きましたら、「夜は葉を閉じて眠るのですね」というメッセージをいただきまして・・眠るというお言葉に本当に胸が高鳴りました。・・繊細で素敵ですね。 1曲載せました。最近、自分が表現したいことが少しずつできるようになってきたように感じています。一歩ずつ歩むことの大切さを実感します。 どうぞ聴いてください。ショパン ワルツ第7番  8月は、本を読んだりして少し時間的にゆっくりと過ごしたいと思っています。  2年前から飼っている白メダカは元気です。ジャンプする音が結構大きくてかわいいです。 すももジャムを作りました。甘酸っぱいおいしさです。

2012/7/19(木)

1曲載せました。この曲は10歳の時に初めてウィーンにレッスンに連れて行ってもらい見ていただいた曲で、私のピアノの原点ともいえる音楽体験がつまった想い出の曲です。今回は弾いていて楽しいのですが、大人になり音をはずさないようにと意識してしまい少し体が固いようにも思いました。子供の頃はもっとリラックスして弾いていたように思います。また今回、かなり雷の音が入ってしまったので残念です。弾いている時は「もう・・(泣)!」と気になったりしましたが、あんなに何回も鳴っているとは思いませんでした。。。 どうぞ聴いてください。モーツァルト ソナタ第13番第1楽章 

2012/6/19(火)

1曲載せましたので、どうぞ聴いてください。ラヴェル ソナチネ第1楽章  昨日も載せましたがまた撮り直しました。この曲は久しぶりに弾いてみました。東京に住んでいた中学生の頃に、二宮裕子先生に頂いた曲でした。  岩国・錦帯橋/厳島神社/広島・平和記念公園  日本の美しさに触れたり広島では涙ぐんだりと・・とても意味深い旅となりました。

2012/4/27(金)

トライ中の曲を載せることができました!なぜかとても嬉しいです。。この曲は今年2月頃にリクエストがきて・・以前にも弾いたことのある曲だし、「また弾いてみたい!」と思いました。ワトーの絵画「シテール島への船出」からヒントを得たとされる曲ですが、奇しくも楽譜を眺めたりの3月はドラえもんの映画「のび太と奇跡の島~アニマルアドベンチャー」が上映中ということでタイトルを見聞きするうちに、「喜びの・・奇跡の・・島・・ 」というようなイメージに少しずつなっていったかもしれません(!)。今回弾いたあと、本当になんて素晴らしくまた凄い曲なんだろう・・!と改めて実感しました。来年以降にはもっと上手になっていられたらと願いつつ・・、ゴールデンウィークの予定は特にないもののその前にほっとできたので良かったです。またがんばります。どうぞ聴いてください。ドビュッシー 喜びの島

2012/3/2(金)

少し前に「モーツァルトも」というお声がありました。この曲は弾いてみたいと思ったので選んだのですが、これまでモーツァルトは「音を外さないように」と必要以上に意識してしまっていたようなのですが今回は演奏をすることがとても楽しく「私はモーツァルトはとても好きなのだ」と実感しました。ありがとうございました。どうぞ聴いてください。モーツァルト ソナタK.5703楽章  そして11月からの録音が(新しいビデオカメラに代えてから)、音声(スピーカー)が片側からだけ出ていると教えていただいたので音声ミックスをオンにしてみましたが(これは本来していた方が良いことだったのでしょう・・、音の広がりは多少出たようですが)、関係ないようでした。→ マイクに原因がありそうだということが分かりました。次回に期待です。

2012/2/18(土)

去年5月に載せた動画~ショパンバラード第3番はとても短かったのですがその際に「最後まで聞きたい」というお声をいくつかいただいておりました。そして時は流れ・・弾いてみたい意欲が1月頃湧いてきました。今日弾いたものです。 どうぞ聴いてください。ショパン バラード第3番  1/23新月からのピアノの練習ですが、時間は少ないですが(一日1時間程度)ほぼ毎日やっておりました。集中してやるように努めました。その他の時間は楽譜を読む時間、そして今回は演奏上での私には必要と思われる心理面感情面のコントロール~ 音楽から感じたインスピレーションやこう弾きたいという気持ちが自然に音楽として流れるように~ のために、自分の録画を聞いて聞いて嫌というほど実感したあとに、自分の弾く演奏を聴いてみるのは良い練習になりました。結局は場数なのかな・・という厳しさも感じますが、何しろ行動してみると事態は動いていきますし・・毎日こつこつ練習を続けていきたいと思っています。細く、長く・・。

2012/1/22(日)

先週頃いただいたリクエスト曲を演奏してみました。去年もたくさんクラシック曲のリクエストをいただいていたのですが、あまりお応えすることはできませんでした。まだ弾いたことがない曲などは練習をするタイミングをつかめなかったりして・・とても残念に思っています。特に初夏以降はあまりピアノに集中することが出来ない心境になっていて、でもそれが自分の人生の中では必要な時間帯だったのだろうと今は考えています。 今回は 以前に弾いたことがある曲でそして「また挑戦したい」と意欲を起こさせた訳ですが、難しい曲を練習して仕上げていくことは何てやりがいがあるのだろうと改めて発見するような気付きを持つ機会になりました。明日は今年初めての新月で「新しく始めることが良い」という記事を見かけたので、こつこつとした練習を今度こそは始められるようにと願っています。「千里の道も一歩より」ということわざがこれほどまでに強く自分に訴えてくることはありません。 どうぞ聴いてください。ドビュッシー 水の反映

2012/1/16(月)

知人である白尾真氏の絵画展を鑑賞しました。中学生の頃の作品は初めて見ましたが、希望であふれているようでした。パリ留学中の頃の作品の中でご本人の説明にあった「寂しさにより木が女性のように見えて」描かれたもの、そして帰国後 色調画風が変化していく様子など足跡を辿るようでもあり・・そこに命あるような芸術というものも感じられ、思わず私もやってみたい頑張りたい!と触発されました。
最近 エッフェル塔がプリントされたテーブルクロスを入手したりフランス人から「水の反映」がリクエストされたりとフランスに関連することが多くパリをとても懐かしく感じていたのですが縁あって次に・・「バービー展」ヘ行ってきました。1959年にニューヨークのトイ・フェアでデビューして以来の数多くのファッションの歴史、そして展示の最後の方では人気ファッションデザイナーブランドとコラボレートの豪華衣装をまとったバービーがライトアップされたガラスのショーケースの中で微笑み・・おいそれと手の届かない「作品」へとなったのだなぁと、しばし感慨深く眺めていました。とても素敵で「夢をありがとう」という気持ちです。

2012/1/4(水)

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。昨日今日ととても寒い日でした。今年もまた雪が降るのかなぁと予感させます。年末は何人かの女性ヴォーカルのコンサートの模様をテレビで見る機会があり、音楽に懸ける情熱的な歌声と聴衆のダイレクトな熱狂ぶりにとても刺激を受けました。そして他のきっかけもあり、大みそかは 福山雅治さんのカウントダウン・コンサート「ライブ・ビューイング」に参加しました。初めて、年越しをコンサートの中で迎えました。音楽で迎えられたこの新年、このまま1年走っていけそうなほどのいっぱいの元気をもらい、そして今もその内なるエネルギーを感じています。年末年始の堂々としたヴォーカリスト達を見て、今の私にとって尊敬する「音楽の師」のような存在だと思いました。

2011/12/29(木)

YouTubeクラシックとフリースタイルの私のチャンネルの中で、これまでの自分の動画の中での「お気に入り」を選んでみました。チャンネルを見てみてください。ちなみにクラシックの方で、演奏してみて(弾けて)嬉しかったという「自分の中での想い出深い動画」だと少し変化して・・感激の大きさからの順番では「①舟歌 ②カンパネラと去年の英雄ポロネーズ ③幻想即興曲」かなぁと思います。  ところでこれまでは私がいただいたコメントに対しての返信は本当に数えるほどでしたが、来年は少しずつでも思ったことがあったらコメントしていきたいと思っています。そして私の演奏に興味を持って登録して下さっている方々に対して私もとても興味があるのですが、その方たちが発表しているピアノ演奏や創作活動に対しても感じた事などがあったらコメントしていけたらと思っています。・・本当にこれまでは自分のピアノのことで手一杯という感じで心に余裕を持つことがほとんど出来ませんでした。今後もし訪問してコメントをするのなら、私としては友情という愛をお届けしたいという気持ちの方が強く、それが動機になっています。
今年もたくさん聴いて下さって、コメントもいただいて御世話になりました。ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。

2011/9/24()

ダルブッカ奏者である弟出演のライブコンサート鹿児島公演へ聴きに行きました。弟は一見物静かな感じですが内に秘めた熱い情熱があり、特筆すべきは抜群の行動力なので、「ゆっこちゃんはコンサートしないの?!」とよくご意見を頂戴します()。 素敵な音楽の仲間に恵まれて自分の夢に向かって頑張っています。

2011/9/7(水)

写真を撮っていただきました。自分じゃないような雰囲気の写真を目にして、今はまだ夢見心地です。カメラマンの方の魅力的なお人柄と天才肌の素質によるものと感謝しています。ますますのご活躍をお祈りします。ブログでもご紹介いただきました。 夢写真 浅田順也さんのブログ

2011/7/9(土)

暑中御見舞い申し上げます。このところ暑さが本格的になってきました。夏の到来です。節電対策で、今年は扇風機と仲良しになっています。クラシック曲のリクエストがもう何曲も挙げられていますが1曲弾いてみましたので、どうぞ聴いてください。リスト コンソレーション第3番  この曲はこれまでCDなどでは聴いていましたが今回初めて弾いてみて、改めてリストの素晴らしさにふれることができたように思えました。リストの優しさや思いやり、そしてあたたかさや励ましによって心が慰められていくように感じました。実際のところは 実を結びそうにない恋を応援してくれた大公妃への感謝の気持ちを表すために作曲されたそうですが、様々な深い感情が交差する中で現実を見据えながら・・大公妃の支えを心から感謝するほどリストはとても辛い恋を体験したのでしょうか・・・。

2011/6/9(木)

高校生の頃に友人と一緒に遊びで作詞作曲をしていて、一人でも数曲ですが作っていましたが、懐かしいノートが出てきたのをきっかけに久しぶりに1曲弾いてみました。この曲は一人で作ったもので曲名は後付けです。イメージとしてはシャンパンの泡が弾けるようなお洒落な感じで、副題は「心が揺れて」です。当時ピアノの先生に、にこにこして聴いていただいたように思います。 どうぞ聴いてください。牧瀬由紀子 swing  「与 勇輝 人形展」を鑑賞しました。「昭和・メモリアル」と題した戦時中の人々の様子を表したそのお人形からは、まるで生きているように表情や心情までが伝わってくるようで、胸がしめつけられました。タイトル「召集令状」という家族が横一列に並んでいる作品では、戦争へ赴くことになった少年の表情や、まだあどけない弟たちの姿に言葉はなく、ただ涙があふれてきました。タイトル「またか」という少年が芋をほおばっている様子の作品では、食べられる物も少なかっただろう、そして何人かの子供の抑えられたような思いつめた表情を目にして、子供はきらきらとした笑顔へと願う思いでいっぱいになりました。6/18

2011/5/27(金)

とても短いですが載せましたので、どうぞ聴いてください。ショパン バラード第3番  来週1週間は関西方面に滞在するので、気分転換をしてリフレッシュできるかなと思っています。そして帰ってきたらもう6月。今年前半を振り返りその反省と、今年後半のことを考え・・さらには来年のことも少し想像してみようかなと思っています。 五重塔、下鴨神社、平等院にて  初めて訪れた「二条城」で大政奉還が発表された大広間をしばらく眺めていたら、どっと涙があふれてきました。その場に身を置いて伝わってくるものがあると思いました。 関西在住の弟と久しぶりにじっくりと話してみたらずいぶんと成長していて、今回初めて私が怒られたりして楽しかったです。その昔弟がまだ母のお腹の中にいた頃、私が練習しているピアノの音が聴こえ、今でもまだ覚えていると言うのでとても驚いてしまいました。

2011/4/30(土)

地震が起きてから1か月以上経ちました。考え方生きかたを変えなければならなくなった方が多かったと思いますし、また被災者の方のために「今自分が出来ること」という問いかけをよく見聞きしましたが私もそのことについて考え、さらには「自分はどう生きていくのか?どう生きていきたいのか?」ということを考える日々が続きました。地震があった次の週には 譜読みはしているものの難しくて仕上げていない曲に対して自分の努力不足を痛感して練習を始め、しかし次の週にはダウンして1日寝込んでしまうことがありました。でもこのような練習をして初めてこの曲の輪郭が分かってきて、また弾くことを許されたような気もしています。それ相当の覚悟をして忍耐強く取り組んでみた結果・・やっと相手にしてもらえたような嬉しさが今はあります。今はこの曲は楽譜を眺めながら、さらに知らない奥深い世界に入っていく感覚を楽しんでいます。

2011/3/12(土)

東北地方・関東地方で大きな地震がありました。映像で見る津波など、とても怖いと思いました。でも悲しいこと辛いことがあっても希望を失わずにいたいと思います。たとえ「もうこれ以上無理!」という状況の中でも、希望という一筋の光を追い求め 導かれて 前へ進んでいきたいと願います。最近インスピレーションがあった曲を弾いてみましたので、こんな大変な中ですが、よろしかったら聴いてください。バッハ シンフォニア第1番  「花かごしま」にてリフレッシュしました。 県庁18階から眺める桜島  初めて小松帯刀とお近のお墓参りをしました。4/3  私のYouTube動画では「ラ・カンパネラ」が多い(多かった)のですが久しぶりに聴いてみたら、結局一番初めに載せたものが比較したら良かったようで あとの4つは削除させていただくことにしました。4/7  私のピアノ演奏動画「もう恋なんてしない」も二つあったのですが、一つにしました。これらはコメントをいただいたり・評価・再生回数などの全体から伝わってくるものから多くを学び、再確認できたおかげもあり自分でも納得して選択することができました。本当に感謝しています。4/8

 

2011/2/24(

クラシック曲の練習が煮詰まり(といっても弾くことよりも楽譜を見ていることの方が多かったのですが)→ 気分転換に聖子さんの曲を載せてみようかな?と曲を探しだしたものの楽譜のアレンジにピンとこないので ショパンエチュードは弾けるかな?→ 完璧ではないけれど再挑戦の曲だったし何とか撮れて・・ では聖子さんの曲(夏の扉)も音を足したりしてやってみよう ~という経緯のもと2曲録画できたのですが、初めてYouTubeフリースタイルの私のチャンネルにログイン出来なくなってしまいクラシックの曲だけしかアップロードできませんでした。原因は分かりませんが、残念ですが時間もないのでフリースタイルのチャンネルについては多分しばらくはもうこのままで置いておくと思います。。どうぞ聴いてください。ショパン エチュードOp.10-8  「サムゲタン」(購入したもの)を食べた後はお肌がつやつやになりました。  作りました~ガトーショコラ、プリン、人参の蒸しパン、カプレーゼ  NHK交響楽団鹿児島公演(指揮:ジョナサン・ノット)を鑑賞しました。[プログラム~アイヴズ/答えのない質問 プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第1番 ヴァイオリン:アリーナ・ポゴストキーナ ブラームス/交響曲第1番]ヴァイオリンのポゴストキーナさんの演奏は素晴らしく、またプロコフィエフの曲に賭ける信念のようなものを演奏から感じられ尊敬の念から身が引き締まる思いになりました。2/27  最近とても驚いたことは・・10年近く使っているマイナスイオンヘアードライヤーを「長く使ってきたなぁ」と眺めていたら、イオンが出るスイッチが付いていてそれがずっとOFFになっていたこと(!)です。。2/28

2011/1/13(木)

 ピアノの先生より、「感動を与えられる演奏」についてのメールをいただきました。『・・ここ数年自分の演奏が不安になり自分は人を感動させられる演奏が出来ているのかと悩んでおりました。不安の原因はズバリ、自分の生徒達がここ数年コンクールへ出場し、賞を取ってくる様になったからです(本来喜ばしいことなのですが)。生徒や父兄の意識レベルが益々高くなり、発表会などでの自分の演奏が(ヘタ!)と思われてるのではないかと考えてしまうのです。[自信を持って弾きなさい!]と生徒に言ってるのに、先生の私がこれではいけませんね(笑)。・・・しかし感動を与えられる演奏とはなかなか出来ないものですよね。・・ 試験官をしていた時、つくづく思っていた事はミスなくソツなく弾かれていても感動はしないという事です。十人聴く人が十人違う感じ方をする様に、感動の仕方も人それぞれだと思います。きっと感動とは、その時の自分のコンディション(ノリの良い時)、その時の聴衆の気持ち(波長と言いますか求めるものと言いますか)が自分と一致した時、日々の努力(曲の練習は元より基礎練)の成果が表れた時、自分の思いが表現できた時が、すべて同時に重なった時に生まれるものではないだろうかと思います。牧瀬さんはどうお考えでしょうか・・・。』
先生は、私の動画のショパン「幻想即興曲」に感動されたそうなのです。ですが私は今まで、「人を感動させられる演奏が出来ているのか」についてはあまり考えたことがありませんでした。おそらくそれは、努力した結果などに対する神様からの贈り物のように「与えられるもの」だと思うからです。先生というお立場で生徒や父兄の前で模範演奏をすることは大変にプレッシャーがかかることと思います。しかし教えることと、いざ自分が演奏することとは、両極端なくらい異なるパフォーマンスのものだと思っています。教えることは形を作り整えまとめていくこと、弾くことは心を開放して(学んだ事柄はひとまず置いといて音楽そのものをその時に純粋に感じて)表現すること・・。人前で演奏するためには練習や勇気が要ることは皆 百も承知なので、ステージに立たれる姿を見せることは先生として本当に素晴らしいお姿だと尊敬しますし(ですのでそのことについては絶対的な自信を持って)、皆 感動すら覚えるのではないのでしょうか。人は、単に演奏からだけで感動するものではないようにも思います。日頃の先生のお姿を思い出しながら演奏を聴き・・、フレーズの歌い方など先生らしい!などと思いながら・・きっと「人それぞれのストーリー」を思いながら聴いているのではないかと思います。ミスなくソツなく弾かれていても感動はしないということ・・。これはとても深く難しい問題・・ だと思います。今はコンクールが盛んなので、より難しい曲を上手に弾くという傾向になりやすいことと思います。そのために練習、練習の毎日となるのでしょうが・・。以前パリでマスタークラスを聴講した時に13歳くらい(中学生)の男の子が受講していたのですが、とても落ち着いていて 雰囲気が30代男性くらいに見えました。ピアノは難しい曲をバリバリと弾いていて・・、きっと練習ばかりしているのかな?(そうしないと、とても弾けない難しい曲だから!)と思ったものでした。そしてこれまでに泥んこ遊びや昆虫採集、今もゆっくり雲を眺めたり本を読んだりする時間はあるのかな?などと思いました。感動を与える演奏が出来るという事は それは才能だと思いますし、それは個性なのではないかと思っています。「世界に一つだけの花」という歌があるように、一つだけの自分の花(個性)は何だろう?という事だろうと思うのです。自分の花が分かった時に 咲かせ方も分かり(自分の演奏表現も分かり・・)聴衆にも伝わりやすくなるのではないかと思います。聴衆は、もともと聴くこととは、まっさらな状態での完全に受け身で耳に入ってくるものですよね。どうボールが飛んでくるかわからないというドキドキした期待感でいっぱいです(好きなピアニストの場合なら、特に、ですね)。おっしゃるように日々の努力の成果が表れた演奏ができたら ~自分の「思い」も落ち着いて表現できたら(さらに聴衆のコンディション・鑑賞力などもあり・・)、達成感充実感に満たされることになると思いますが、それが果たして「人に感動を与える演奏になるのか」はクエスチョンなのではないかと思うのです。感動はどうすれば「できる」というテクニックではなく、「ギフト」として 結果的に与えられるものなのかもしれないと思います。その音楽に対して いっぱいいっぱい感じられること・・そしてそれを表現できる力があること・・の二つが、感動する演奏へとつながるような気もいたします。次回私が「幻想即興曲」を弾いても私も内面は変化していますし 聴き手も日々変化しているので、以前のような感動(感じ方)があるとは分かりませんし、この演奏に限らず、反対にもっと良く思う場合もあると思います。・・その時に自分が感じる愛おしい音楽・音を一瞬一瞬大切に味わい演奏することが、聴衆にも感動を与えるという奇跡へ変化するのかもしれません。  「みなさんは、どんなお花ですか。。?」 

2011/1/3(月)

 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。今年のお正月は50年ぶりという雪が20センチも降り積もる中、稀に見る機会を味わうように見たりして体験しました。桜島も雪が厚く積もっているようでした。年頭に当たり、気持ち新たに夢や目標を掲げる方が多いことと思います。先日「ステージ演奏でのメンタル面」について述べた中で「慣れること」とありましたが、その後 大事なことは、それはとにかく日々の「家での練習」なのだと改めて思いました。 ある占い師によると、今年の私に対する(福運)格言が「何事も為せば成る、成らぬはすべて己の至らなさゆえ」とあり、それはそれは非常に耳の痛いお話でありましたが「まさにその通り!」とご忠告に大変有り難い思いになり、今年の自分を戒める大切な言葉にしなくてはと思う次第でした。言葉だけ聞いていると苦しくなってしまいそうですが、それはやり方は「楽しく」、そして「自分ができる範囲のことをしよう」と思っています。今年いただいた年賀状に、3年前に奥様を亡くされた方より「CDを寝る前に 毎晩聞いています。」とあり、感慨深く思いました。また他の方からもいただきましてありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2010/12/31(金)

一面の銀世界でした。何センチも雪が降り積もることは鹿児島では珍しいことなので、寒さを実感しながらも冬景色を鑑賞している心持です。早いもので大晦日となりました。 ふと読み物で、「今年達成できたことはなんですか?」というフレーズに出会いました。今年はYouTubeで年間再生回数の多い動画の栄誉が付いたことと、CDのダウンロード配信の総件数が約1000に達すること(ダウンロード発売開始の2009/6から2010/12までの総数ダウンロードは974でした。集計2011/4/4)、そして私のホームページのこの「ひとり言」のページへの検索が多かったことから、私の言葉やメッセージでの反響を感じられたということが、印象に残っています(ありがとうございます!)。ところで先日のご質問がきっかけで 子供の頃のステージ上でのピアノ演奏について回想しましたが、だんだんと、「子供の頃には、ステージで気持ちよく弾いていたのだった」ということが強いメッセージ・事実として自分の中ではっきりと気付き思い出され、確認することができたことは私にとって大きな収穫となったように思います。今後大切なきっかけになるような予感がしています。最近になってメールをいただくことが増えてまいりましたが 急にピアノが忙しくなってきたこともあり全部に返信出来ているわけではありませんが気にかけて下さって、今年も本当にありがとうございました。

 

2010/12/21(火)

 ピアノの先生より、「ステージ演奏でのメンタル面の克服の仕方を教えてください」とのメールをいただきました。・・ですがこれは「私が」お聞きしたいくらいの課題です!実は現在配信している動画は2007年のリサイタル(東京公演)の演奏(~別れの曲とショパンノクターン5番。これは本番)以外の「ホール」で録画したものは、私一人か身内がいるだけでお客さんは入っていない状況で弾いているものなのです。この2007年リサイタルのあと 本番さながらの雰囲気と緊張感の中で研鑽を積みたいと、何度もホールを借りて録画をしてきました(とても楽しかったのですが)。私もかなりの上がり症だと思います。一番大きな失敗は 高校生の頃のピアノコンクールでショパンを演奏中 暗譜がおろそかになり、何回か繰り返して弾いてしまったことです。その頃は「精神修行が足りないからだ!」と自分をずいぶん責めてしまいましたが、今になっては、暗譜の時点で詰めが甘かったのではないかと分析しています。というのも本当はあの時は、「何て気持ちいいのだろう・・」と演奏中にうっとりしてしまったことが頭の中がまっ白になってしまった原因なのです。そういうこともあり、ずっと旋律を歌い続けていたら、そういうこと(楽譜が頭の中からどこかに飛んで行ってしまうこと)は防げるだろう(そういう失敗は避けられるだろう)と思っているのかもしれません。それにしても さすがにここ最近になっては内面の変化を多少感じ、人前での演奏についての怖さの「受け止め方」は以前とは少し異なってきているようにも思っています。ちょうど今読んでいる本が今回のような質問の答え満載という感じでありますので、ご紹介させていただきます。(また図書館利用です。)

 演奏家のための「こころのレッスン」~あなたの音楽力を100%引き出す方法 著書:バリー・グリーン、ティモシー・ガルウェイ 監訳:辻 秀一(音楽之友社)
ここでは演奏の方程式が、演奏(最終的な表現や結果)=本来の可能性(潜在的な能力)-障害(自分自身を妨げている力)とあります。この「障害物」を減らして、のびのびと普段の練習の時のように弾けるように・・と、いろいろと書いてありますが、印象的なところを以下、引用させていただきます。(注:セルフ1と2は、どちらも自分自身。 障害となるのは1の方) 「実は「解き放つ」ため、私たちには弱さが重要です。それはどういうことでしょうか。生演奏では何が起こるかわからないから、わくわくするのです。曲はよく知られていても、どう演奏するかはまったくわからないのです。私たちは自らの弱さ-演奏の出来は毎回どうなるかわからないと思う時やセルフ2(話かけられている方)にコントロールを任せる時感じる弱さーゆえに、気持ちを張りつめていられるのです。その結果、生き生きとした音楽体験ができるともいえるのです。弱くある(または弱くなる)ためには、初めに失敗の可能性を受け入れなければなりません。イツァーク・パールマンは、失敗するかもしれないという場面にあっても勇気を発揮するからこそ、演奏での興奮が生れるのだと述べています。
セルフ1(話をしている声)は失敗する可能性を心配しますが、私たちが自分の弱さに対峙し、失敗の可能性を受け入れない限り、セルフ2がどれほど自分の能力を発揮させてくれるのか決してわからないのです。セルフ2の音楽に対する理解力を体験すると、たいていの人は生来の能力に仰天し、謙虚な気持ちになるのです。もし音楽が本当に生気に満ちたものであるとすれば、それは演奏家が音楽に賭けたということであり、失敗を覚悟で解釈し、自分をさらけ出したことを意味するでしょう。失敗する可能性を受け入れ、そこで踏みとどまり、セルフ1を超えるセルフ2の演奏能力を信頼し、自分の持てるものすべてを音楽に投入する必要があるのです。」「私たちは皆「モーツァルトの片鱗」を内部に宿しており、本当に驚くべきもの、私たちの想像もつかないような可能性が、必ずや一人ひとりの中に存在すると私は固く信じています。ティム・ガルウェイは、この真の可能性を信頼すればするほど、ますます多くのものを得られることを示してくれました。任せさえすれば、セルフ2には承認も評判も関係ないのです。セルフ2は疑いや恐れを知らないし、統制しているという感じも必要ありません。ただ、存在したい、楽しみたい、体験したい、演奏したい、そして、放っておいてもらいたいのです。出番を与えられれば、セルフ2はすべての時計を止め、内部、外部の批評家を驚かせ、私たちの期待する以上に、純粋な喜びをもたらしてくれるでしょう。セルフ2にチャンスを与えましょう。そして、次々に明らかにされていくセルフ2の素晴らしさを享受しようではありませんか。」

セルフ2を最大限に楽しむ・・ということなのでしょうか。最近になってよく思うことは、「楽しんで弾くことが一番いい演奏になる(と思う)」ということです。そのためには、自分にとって少し難しい曲は人前では緊張するでしょうし・・だから自分に「ちょうど」の曲を選ぶことが大事になってきて、そして、「慣れること」がとても大切だと思います。 エコールノルマルでのレッスンは、レッスン室で生徒の皆が聴いている中で行われ、ほどよく緊張感も兼ね備えた環境というものは とてもよいものだったと感じています。あとはピアノの先生であれば 生徒の前で模範演奏をよくしてあげたり、ピアノ演奏の動画を投稿したり・・(笑)、ステージで演奏しているイメージトレーニングを積むことなどでしょうか・・。本当に私もそうなのですがこの、「ステージでの演奏の機会が少ないこと・人前で演奏することが久しぶりすぎる」というこの事実が、緊張の元(源・・)のように思います。同じプログラムを毎日のようにステージで演奏していったら、上手になりそう!人前でも全然平気になりそう!と思うのですが・・。現実的に自分でできる範囲のことを もう本当にこつこつとやってみるしかなく、その経験はきっとあとで力になって自分に恩返ししてくれるように思います。私も動画を載せられようになる前のこと・・特にフランスでテクニックを学びなおしている頃などは、本当に演奏がガタガタに崩れてしまい、毎日の生活に張りがない感じで精神的にも気弱になっていたほどで、その頃は到底人前で演奏できる「時」ではなかったのだと思っています。ですので、そういう自分の「時」というものも、あると思います。そう考えていくと、めでたく本番の日を迎えることがこれから先 出来たのならば、何て貴重な体験になるのだろう!と思います。

2010/12/14(火)

CDを聴きました。オムニバスCDでガーシュインのラプソディ・イン・ブルー(ピアノ:アレクシス・ワイセンベルク、クラリネット:カール・ライスター、指揮:小澤征爾、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)が流れてきたら、こんなにオーケストラがわくわくどきどきするものなのかと改めて驚き楽しくなりました。ラファウ・ブレハッチ演奏のショパンノクターン第17番を聴いていたら、ショパンに「人生はね、こんな風だったよ・・」と語られているようで涙があふれてきました。  先日、小惑星探査機「はやぶさ」帰還カプセルを見学しました。一番上にかぶせる物は、大気圏再突入時に温度が約3000度になるために これだけがレプリカで、あとの物は実物ということでしたが とてもきれいな状態でした。はるか彼方へ旅をして任務を果たし、想像を超える体験をしてきたものとの対面に胸が熱くなりました。  来年のラッキーカラーというオペラピンク色でフラワーアレンジしました。 郷土料理とんこつと、ぶりアラ大根を作りました。もう冬です。

2010/12/6(月)

近頃「応援して下さる方々にお会いしたい」という気持ちがふつふつと湧いてきて、そのためには「コンサート開催だ」と思っていました。先日は、話の流れで「CDを作る!」と意気込んでしまったのですが、それよりもコンサート開催のための練習に早めに取り組むことが今の自分にとって大切なことのように思えてきました。CD作りはまた機が熟したら今後取り組めることと思います。皆様の前で演奏できるよう、今の自分に合う作曲家・曲目を改めて検討しながら、ゆっくりながらも一つの目標を定めていけるように毎日を過ごしていきたいと考えております。開催地は、私のホームページへのアクセスが今年後半断然増えて毎日一番多い「東京」がいいのかなと漠然と思っております。ちなみに2番目にアクセスが多いところは「神奈川県」です。ありがとうございます。時期としては、来年の秋ごろをめどに思っております。

2010/11/23(火・祝)

リクエストをいただいていた「ショパン バラード第1番」を載せました。いただくまでは「私がバラードを載せるなら第3番かな?」と思っていましたが、第1番も大好きな曲だし、もっとやりがいを感じられるように思えたので、取り組むことにしました。結局前半と後半に分けて撮ることになり、しかも後半の終わりのconfuocoからは練習不足のためミスが出てこの動画を載せようかどうしようかと迷い、撮り直すにもタイミングが合わなかったりで結局10日も経ってしまうという初めての道のりを経ました。ですが、これからもっと弾けるように日々努力を重ねていこうという結論に至り今はこのまま載せていただこうと思いました。 今回リクエストで挑戦するきっかけを与えて下さったMさんと、動画を載せることに背中を押してくれたSさんに心から感謝しています。また演奏中は、前半106小節目からの情感あふれるフレーズを弾く時に 鹿児島の方からの「桜島のように雄大に弾いてください」というあたたかいメッセージが思い出されてきて、熱い思いになりました。今回の演奏で個人的には、前半82小節目からのフレーズが気に入っています。平和で幸福な気持ちに満たされ、ショパンへの感謝の思いも湧いてきます。どうぞ聴いてください。ショパン バラード第1番  なお先日ダウンロード配信でお世話になっている会社の社長様が東京からお見えになり、お話しているうちに3枚目のCD制作のお話が持ち上がりました。ですのでこれから数カ月はそのための勉強と練習中心になると思います。どうぞよろしくお願いいたします。  最近、今さらながら「私はピアノが本当に好きなんだな」と思うことがありました。テレビを見ていて、「あなたの好きなことは何?どこが好き?」というやりとりを見ているうちにピアノを思い自然と涙がでてしまったので。  NHKテレビ「龍馬伝」の最終回を見たら「龍馬さんは、海を越えて色々な国をさぞ見たかったでしょうに・・!」と思い、そして「海がテーマ」の曲に魅かれてきて・・フランスで学んだリストの「波を渡るパオラの聖フランシス」が懐かしく浮かんできました。11/29  最近、窓辺でバジルを育てています。朝日があたるので、すくすくと元気いっぱいのようです。ミニ胡蝶蘭も可憐で、優しさ可愛らしさに魅せられています。  メールやコメントをいつもいただいており有難うございます。全てありがたく読ませていただいております。なお最近ここ一週間くらいでしょうか、YouTubeのクラシックの私のチャンネルに、再生回数の多い動画(全期間)の栄誉(のマーク)がついております。初めてのことで、少し興奮いたしました。聴いてくださって本当に有難うございます!  「文化人・芸能人の多才な美術展2010」を鑑賞しました。鳩山エミリさんや八代亜紀さんの絵画には、内面の豊かさ深さまで表れているようでした。「色や形で自己表現が出来ていいなぁ」と思いました。12/2  私のCDのダウンロード数ですがこれまで数え違いをしており、もっと数が多かったことが今日分かりました。20096月から20108月までの総数は、926ダウンロードでした。ありがとうございます。12/3

2010/9/16(木)

気持ちを新たにして弾いてみました。どうぞ聴いてください。3曲ともショパンです。 前奏曲~とても素敵な曲で、弾いていて心が落ち着き癒されていきます。この曲も弾こうと、2週間くらい前から譜読みをし練習を始めました。21小節目からの美しくも もの哀しい旋律には胸を打たれます。sostenutoなのですが、たっぷりと歌うことで少したくましいほどになってしまいました。21~28小節目までは何か回想でもしているような場面が現れ・・そしてまた29小節目から初めの旋律がすっと入ってきて前より少し熱く歌って消えていく・・一つの宝石のように輝いています。 エオリアンハープ~この曲とのお付き合いはとても長いです。今回ペダルを見直しましたが、22~24小節目などはもっと明確にふみかえられたら良かったと思っています。34小節目のappassionatoの音楽の盛り上がり方と36小節目の第1音までのフレーズにかけては、まるで壮大なドラマが駆け巡っているかのような展開です。私にとっては、盛り上がる音楽とテクニックとテンポ感のことでいっぱいいっぱいになっています。でもこの時同時にとても満たされた気持ちになっていました。最後の和音のアルペジオは、なぜか前の日の練習からゆっくり弾くようになっていました。 子守歌~大人になった今 この曲を弾けることにとても喜びを感じています。毎小節ごとに現れる左手低音Desのあの深い響き・・。ここから音楽が始まり終わるとでもいうような完結したかたちで、そして永遠に続く、あるいは永遠に続いてほしいというかのように繰り返して進んでいくところが心地良いです。何か、心臓の鼓動のようにも聞こえます、とてもゆっくりとですが・・。あるいは「生命」という感じもしていて厳かな心境の面もありました。39~40小節目の右手が不明瞭になってしまったところは残念です。『55小節目からは深い眠りに入るかのようだ・・』と前に本で読んだことがあるのですが本当にそんな感じがして、その後最後まで弾いている間に「神様って本当にいるんだ・・」という思いが自然に湧いてきたことは・・とてもとても不思議な体験でした。幸せでした。 ショパン 24の前奏曲第13番 エオリアンハープ 子守歌  最近作ったお料理とお菓子です。シュウマイ、焼肉と野菜のギリシャ風マリネ、アラビアータ、そば粉のガレット、ロールキャベツと抹茶のロールケーキ、豆乳グラタンと春巻きと葡萄ジャム 料理は楽しくて気分転換になるし、そのうえ美味しく出来あがったら最高です。今回ガレットを初めて作りましたが、おいしかったです!

2010/8/29(日)

ホームページをよく見て下さっている方から、「日記で紹介の「演奏者勝利学(辻 秀一著)」を私も買いました!」と メールをいただきました。「これを読むと、演奏をする(自分を表現する)ことによって得られるライフスキルは、演奏する以外のこと(日々の仕事や対人関係)にも繋がっていくような気がします。」とありました。これを機会に私も、この本で学んだことや好きな言葉などをピックアップして振り返ってみたいと思います。(以下引用~抜粋でご紹介)自分らしいパフォーマンスを発揮するために重要な心の状態をフロー状態 と呼んでいる。「揺らがず、とらわれず、のよい心の状態」~最も自分らしく自己の最大表現を可能にしている心の状態 ★メンタル・トレーニング→ライフスキル(新しい頭のシステム)→心(フロー状態)→パフォーマンス→結果 ☆「ダメだ」と思ったらなかなか立ち直れない→その考えを洗い出すおまじないの言葉「ウオッシュアウト」(自分の心が無意味にかき乱されないような思考システム)と自分に強く言う。☆本番とはいつ・どこのこと?→「いつでもどこでも」本番だから、本番なんてない。☆今を選択していますか?→「過去」や「未来」ではなく、「今」を生きる。「今」は英語でnowですが、presentとも言います。「現在」という意味です。今こそが神様が与えてくれた最高のプレゼントです。☆今日も何かチャンレンジしましたか?→1日1回、結果を求めずチャレンジする。日々の小さな勇気。☆フォワード(人に与えるだけでエネルギーが高まる)の法則の3つのマインド→①リスペクトの心②応援する心③感謝する心(以上)などです。 「感謝する心」ですが、今年5月の録音の際じわーっと自然に湧いてきて、満たされた気持ちでいつもとは確かに違う感覚で弾けたことを思い出します。気負いがなく、素直な気持ちで自由な心のままで・・まさにこれがフロー状態に近かったのかもしれません。今回のテーマ「揺らがず、とらわれず」ということを考えるとき、「中庸」という言葉が浮かんできます。イメージとして、右側・左側に空間を感じながら、自分はその間の真ん中の道を、まるで平均台の上をまっすぐに歩いていくような感じです。両手でバランスを取りながら・・前を見て、全体も視野に入れながら・・。

2010/8/11(水)

前回載せてから早3週間経とうとしています。最近は生徒がピアノコンクールを受けるためにレッスンに集中したり、新しく入った生徒のレッスンを楽しんで進めたりしています。進学校に通いながらも練習する姿を見たり、テクニック面の強化補充をしながらも受けようと意気込む様子を見ていると、こちらも真剣に取り組みたいと思ってやっています。自分の練習はここ最近、ショパンの子守歌を弾いています。インスピレーションが湧くので、弾いていて気持ちが良いです。まだまだ弾きこむまでには至っていないのですが。 ここ最近読んでいる音楽の本をご紹介します(ちなみに全部図書館で借りたものです)。ピアニストからのメッセージ/ボリス・ベルマン著 ショパンをどのように弾きますか?/レギナ・スメンジャンカ著 演奏者勝利学/辻 秀一著 ピアニストガイド/吉沢ヴィルヘルム著 人を魅了する演奏/紙谷一衛著 20世紀の素敵な演奏家たち/粟津則雄著 私が歩んだ道、パリ、/フジ子・ヘミング著 ショパンを巡るパリ散歩/中野真帆子著 挑戦するピアニスト/金子一朗著  父方祖父母のお墓参りで、種子島へ行ってきました。初めて鉄砲館を見学しました。 白めだかをいただき、飼うことになりました。とても元気に泳いでいます。 誕生日が近いので、好きなピーチのケーキを作りました。弟からプレゼントの香水「クリニークのハッピー」は、香りが本当に気分をハッピーにしてくれました。 私はよく照国神社へお参りに行くのですが誕生日の日にお参りするのは初めてでした。おみくじは「大吉」がでてうれしいでした。

2010/7/22(木)

演奏動画を載せましたので、どうぞ聴いてください。ショパン 英雄ポロネーズ リスト ラ・カンパネラ  これをもちまして、演奏活動はしばらく充電期間を持ちたいと考えております。今年の1月に充電すると申し上げてからは全く練習をしなくなり、動画を聴いて下さる方々の存在の大きさを改めて感じ、載せることを目標や励みにして再度取り組みたいと始めることになりましたことに大変感謝をしております。5月末に「ラ・カンパネラ」を載せてからが私としましては迷宮入りといいますか、難問題に取り組むように何度もカンパネラに挑戦することになりまして多少はずかしくも思いましたが終われずという状況の中・・今となっては良い学習体験になったと懐かしくも思います。5月に「スケルツォ2番」を最後まで載せられなかったことの悔しさをバネに、今回は「英雄ポロネーズ」を最後まで載せられたことは嬉しく今は充実感でいっぱいです。今回の「ラ・カンパネラ」は、大きな流れに乗るといいますか、背中から押されるような感じで音楽を進めていくことになりまして、カンパネラでは初めての感覚でした。「英雄ポロネーズ」は実はこれはテイク3を載せておりますが(3回弾きました。カンパネラは1回だけ弾きました。)中間部分の左オクターブが既に疲れてきており音がはっきり聴きとれずに・・が残念なところです。今後は細かいところをもっと忠実に音を聴いて仕上げられるようにしたいと思っております。これまで聴いてくださった方々に御礼申し上げます。今度の充電期間では読書をしたり、曲のレパートリーを広げられるように過ごしたいと思っております。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。


2010/5/29(土)

演奏動画を載せましたので、どうぞ聴いてください。 ショパン スケルツォ第2番 リスト ラ・カンパネラ 【いつも聴いて下さっている方へ!】今回初めてのところで弾いてみましたが(ピアノはよく弾かれている感じ(の状態)です・・)このような会場で弾いてみてやっと分かるような事柄が毎回多々あります。回数を重ねて経験を積むことの大切さを痛感しています。今年の春頃よりあたたかいコメントやメッセージを頂戴しては大変な励みとなり、心から感謝しております。先日は、あきらめかけたリスト パガニーニ練習曲4番をある方のメッセージのお陰で再挑戦できて、載せることが出来ました。この曲はパリでムニエ先生よりいただいた曲なので懐かしくもあり弾いていたのですがいまだに難しく、するとソウルメイト(と私が勝手に思っている)方からのメッセージで、「少々のミスや評価は気にせず大きな気持ちでドンと来い!でいきましょう!」といただいたのです。肝に銘じたいのでノートにメモいたしましたが、今ピアノを頑張っていらっしゃる方にもお伝えしたい言葉です。その他「本当はこの曲を弾きたいのではないですか?」というお言葉にも衝撃を受けました。よって、ミスは多かったのですが載せられたことが本当に嬉しくて、思い出の1曲となりました。そういえば この方が、「牧瀬さんの曲で、おすすめはありますか?」とご質問されたので、私の答えを ご紹介させていただきます。 自薦というよりは、思い入れのある曲はあります。舟歌と幻想即興曲です。どちらとも弾けて号泣した曲です。舟歌はまだ ただ弾けたというような状況でもう少し余裕もほしい演奏ですが 単純にあの時点で最後まで弾けたという感激で。幻想即興曲は少しミスもあるのですが、中間部分の歌うところが思うように表現できてこんなふうに弾きたかったんだ!とあとで聴いて思って充実感でいっぱいになりました。うれしかったです。あとリクエスト曲だった「あなたが欲しい」は自分が選ばない曲で弾いてて新鮮だったし、子供の領分も楽しかったです。 本日載せた2曲も課題はありますが、学びの現在進行形というかたちでもって・・動画投稿させていただいております。今回は弾きながら、このように挑戦できることがとても幸せなことだと思い感謝の気持ちでいっぱいになりました。いつも本当に有難うございます。次回は7月下旬に載せられるようにしたいと思っております。

2010/1/26(火)

演奏動画を載せましたので、どうぞ聴いてください。ベートーヴェン 悲愴第2楽章 は、ベートーヴェンから人生への静かに伝わる深い愛情、落ち着きを持った精神や心の安らぎなどを感じました。 ショパン 即興曲第1番は初めは小学生のころに弾いたと思いますが、中間部分は初めて取り組むような気持ちで向き合って弾きました。 以上をもちまして、私の動画投稿を一応終了したいと思っております。理由は、これまで本当に多くの方に知って聴いていただけたこと(先日は動画「ドビュッシー作曲 アラベスク第1番」が再生回数10万回を超えまして、感慨深く思いました)と、しばらく充電期間を持ちたいという希望からです。 4年ぶりに雪が積もりました。ちなみに私の名前は生まれたときに雪のように色が白かったという事から祖父が名付けたそうですが、「雪」にはならなかったのでした。

2010/1/13(水)

去年9月のダウンロード配信の集計が出ました。聴いてくださった方に御礼申し上げます。また年賀状にて「CDを聞いています。」とのお言葉もいただきましてとても嬉しく思っております。最近楽しくて弾いていた曲を載せました。ドビュッシーが愛娘のために書いた作品で、小難しいパッセージをいやいや練習する子供の姿をユーモラスに描いています。途中で遅くなる部分は、おそらく子供のあくびを描き出す場面なのだろうということです。どうぞ聴いてください。ドビュッシー グラドゥス・アド・パルナッスム博士

2009/12/31(木)

今年もあっという間に終わろうとしています。今年はピアノを通して、これまでより沢山の方と出会えて交流できたことを幸せに思い振り返っています。懐かしい方との懐かしい会話、両親の知人より生まれて初めていただくような温かい言葉の数々、インターネットを通して心でつながる方々からの繊細で優しいメッセージなど・・。ピアノからこんなにたくさんのプレゼントをいただけて、本当に感謝の気持ちで胸がいっぱいです。10年くらい前は人前での演奏が怖くてテクニックもやり直しというどん底の状態でした。4年くらい前からインターネット動画配信のお陰で励みになり、自分なりに練習を続けることが出来たことは心からの感謝をしてやみません。毎日の少しの努力の大切さを痛感しています。来年は、まだまだ弱い自分を努力して強くしていけたらと願っています。

2009/9/23(水・祝)

親戚の家で久しぶりに子供の頃のピアノ演奏のビデオを見ました。中学1年でラヴェルのソナチネ3楽章を弾いていましたが、音と表現は固いものの「練習はしていたのだな・・」と懐かしく思いました。 東京では、CDを毎日聴いてくださっているという方々ともお会いできましてとても嬉しく思いました。

2009/9/22(火・祝)

ゴーギャン展を鑑賞しました。大作「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」が目に入った時には、涙が出そうになりました。滞在先に戻ると、「ゴーギャンは、きっと優しい人だったのだろう」という思いが湧いてきました。

2009/9/20(日)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会を鑑賞しました。楽団の方々が登場し舞台の上で揃って立っている時には ウィーンの風が吹いたように空気が変わり、まるで自分がウィーンに来たように感じられました。演奏からは余裕とセンスが常に感じられ、クラシック音楽のおもてなしを受けたというようなとても素敵な時間を過ごすことがきました。 プログラム/ウェーベルン:パッサカリアop.1、管弦楽のための6つの小品op.6、9つの楽器のための協奏曲op.24、ブラームス:交響曲第4番op.98 アンコール/シュトラウス:レモンの花咲くころ  ズービン・メータ指揮

2009/7/22(水)

今日は皆既日食でした。フランスに住み始めたばかりの1999年夏に初めて皆既日食を体験したのですが、アパルトマンで練習をしていて、後でその日だったと知りました。その時は、急に辺りが暗くなるので「どうしたのだろう?!」と思い、そのうち外は真っ暗闇になり結構な時間そのままなので、「パリは一体どうなってしまったのだろう・・」と一人で心配していました。でもあれから10年経ったという事も今日は感慨深く思いました。こんなふうに動画やCDを発表することになるとはその頃は想像もできませんでした。

2009/7/19(日)

近所の夏祭りに行ってきました。演芸でキッズダンスがありましたが、実はダンスは「とてもやってみたいことの一つ」です(笑)。

2009/6/3(水)

インスタントの海老ドリアを電子レンジで温めたあと取り出そうとしたら、器の紙が柔らかくて折れてしまい真っ逆さまに床へ墜落。床を拭きながら、「こんな事も初めてだな・・」と苦笑し、迷ったけどまたもう一個を温めたのでした。母にこの事を話すとただ笑うだけ。これまでもこんな感じで大らかでいてくれたから良かったんだ・・なんて事を思ったのでした。

2009/5/21(木)

今日、地元の公立高校の教頭先生より「学校で、音楽や留学・思っていることなどの講話をお願いできませんか。」とお話いただきました。生まれて初めての「講話依頼」にまず驚き、そしてすぐさま今の自分の力不足を痛感し、その旨を伝え今回はお引き受けできませんでした。私が高校生に伝えられることとは一体何なのだろう。私がやってきたことや思ったことなどを整理して事前にまとめていたとしても、もしかしたら皆の顔を前にすると伝えたい言葉があふれて出てくるのかもしれない。高校生のきらきらした笑顔を間近でいっぱい見れたかもしれなかったのに・・。

2009/4/21(火)

2年前の東京でのリサイタルに聴きに来て下さった方が、「CDを2枚ともお店で注文しましたよ」とお手紙と、お店での注文のコピーも同封して送って下さいました。有難うございます。実感が湧いてきます。そして今日ヤマハ銀座店より電話があり、CDの追加注文を通達されました。大変嬉しく思います。

2009/4/20(月)

北海道のお土産で「花畑牧場の生キャラメル」をいただきました。人気のある商品なだけに、さすがに美味しいですね。口に入れると思わず目をつぶって味わってしまいます。パリ留学中も忘れられない美味しいスイーツに出会いました。でもそれは初めての一人暮らしや言葉が通じなかったり、タッチもやり直しで相談する人もいないという八方塞がりの状況の中、いつものように近所のパン屋へ寄り珍しく一つのタルトを買ってキッチンで食べていると、あまりの甘い優しさに癒され涙があふれてきた・・というものなのですが・・。スイーツに教えられた、人が手で作ったものに在る愛を実感できた甘くほろ苦い想い出です。

2009/3/6(金)

3/2はダルブッカ奏者である弟出演のコンサートへ、家族と知人で聴きに行きました。お客様との参加型コンサートという感じで大変盛り上がり、クラシックコンサートとはまた違う楽しみがあり「いいなぁ・・。」と思いました。弟の愛娘のもんちゃんと遊んだり、コンサートに出演したミュージシャンのSefer氏と即席でピアノ演奏セッションを録画したりと、音楽に包まれた日々を過ごしました。

22009/1/28(水)

今日は以前からの目標であった2枚目のCD制作のための録音日でした。収録出来た曲は3曲で、ショパン:ノクターンOp.9-2(第2番)、リスト:愛の夢第3番、シューマン=リスト献呈です。今日の演奏は3曲とも新たな自分の世界観を発見でき表現できました。とても独創的な演奏だと思うので、CDが出来たら是非聴いていただけると嬉しく思います。 インターネット・ピアノコンクールにて賞をいただきまして感謝申し上げます。これからも地道に日々精進してまいります。動画タイトル:「ラヴェル作曲 水の戯れ ピアノ演奏:牧瀬由紀子」審査員のコメント:「演奏の表現力が豊かで、水の風景が思い浮かぶようです。とっても上手ですね。<メロディ・トリオ>」「ピアノって素晴らしいですね!演奏を聴きながらあらためて思いました。自分で演奏したいではなく、演奏を聴きたいと思う演奏です。芸術ですね。<ピアノフォルテ宮瀬>」「まさに水のシブキがキラキラと飛び散る絵が見えてくるような美しいアルペジオが素敵です。テンポの揺れ方や音符の置き方など、アカデミックであり抒情的であり、、、ピアニストを目指している皆さんのお手本になる素晴らしい演奏です。<樫原伸彦>」

22008/9/30(火)

今日で9月も終わりです。このところ夏の疲れが出てきているのか心身ともに何か重く、ストレスを軽くする技術が必要・・と痛感していました。結局は好きな甘いものを食べること、ゆっくり入浴することにたどり着きましたが。甘いものは考えているだけで少し元気が出てきます。 掃除をしてもすっきりしてきます。開運行動と聞いていることも効いているように思います。花の水替えも良いようです。テレビや本などの言葉から自分に当てはまるようなメッセージを感じることも楽しく、癒されます。風水では今年は1カ月早い9月から、来年の流れが始まっているそうです。(9月は確かに思い切ってCD録音をしました・・。)10月には来年の夢・目標を決めて神社にお参りするとよいそうです。様々な条件の中で目標を決めることは、今の自分と真正面から向き合わなくてはならないので、しばらくは中身の濃い時間を過ごすことになりそうです。ストレスを感じる時間もないほど夢や目標に向かって毎日を過ごせたらいいのに・・と思ってきました。

2008/9/23(火・祝)

今日は秋分の日、そしてお彼岸の中日。「先祖のことを思うとパワーをもらえるんだって。」「ご先祖がご縁を用意してくれるんだって。」などと家族と話をしていました。昼過ぎ家の庭先で、3年前に17歳で亡くなった飼い犬柴犬のジョンがよく座っていた場所にアゲハ蝶が止まり動かず、「ジョンが来ているよ。」と父が呼んできました。ジョンが亡くなった日の斎場で、駐車場に着いたら家族一人一人に蝶が肩や頭に止まり動かなかったり、ジョンの命日に家に入ろうとしたらドアのところで綺麗な蛾がうろうろしている事もありました。「お彼岸だからね、ジョンお帰り。」と、思わず言っていました。

2008/9/16(火)

部屋を掃除しました。1999年から2年住んでいたパリで買って使っていたお気に入りのリネンを、今でも大事に使っています。これを見ると今でも住んでいたパリの屋根裏部屋のことを思い出せるし、ここはパリかも?と、一瞬想像の中へも飛んで行けます。そんな時に、世界中のどこに居ても自分はそのままで決して変わらない存在なのだと思い、不思議な感覚に包まれます。 夜は、月下美人が咲きました。「月が出るのを3日待って 今日咲いた」とは母の言。花言葉は儚い美、儚い恋、繊細、快楽。花が一夜限りでしぼむなんてとても哀しいですが何か潔さが感じられ、何かを教えられるような・・思いもします。

2008/9/10(水)

ピアノコンクールを受けた生徒の大人の人と、個評を見ながら振り返りました。人前で弾くことは技術面と同じくらいに強い精神力が要りますね。初めに課題曲を見て迷ったけど出ると決めたこと、それから単に練習というよりは自分のレベル自体上げることを課題とし、その後奇跡的に上達したこと。そして様々なプレッシャー等と直面し葛藤しながらも本番の日を迎え、ほんの数か月で一人のピアノ学習者の成長を目の当たりにして、驚きと喜びの気持ちで見守り心から応援する日々を送りました。これからもっと舞台経験や人前での演奏を積んでいければ、そして自分の内面との関わり方次第で、自分が持っているものを全部出せるようになっていけるのでしょう。もちろんこれらは私自身にとっても難しいことで、修練の必要性を痛感しています。本当にお疲れ様でした。

2008415日(火)

祖母が亡くなり、お見舞いで訪れる予定だったのが葬儀に参列することとなった。久しぶりの種子島では、手を合わせる度に牧瀬家の先祖にこれまでの感謝の気持ちでいっぱいになった。結婚すると牧瀬家を出るのだということを最近ふと思ったことがありそれでなのか、自分でも思わぬ心境との対面であった。祖母のこれまでの華道家としての道のことを改めて思い慕い、そしてしてもらった事や掛けられた言葉などが想い出されてきて感謝し、冥福を祈った。 数日後は弟や3歳の姪が訪れ、まるで世界が変わったように楽しい時を一緒に過ごせた。小さな体からあふれんばかりのエネルギーの愛をいっぱいもらった。「ゆっこちゃん大好き」と歌にして大きな声で歌ってくれた時には驚きと、何か大切なことに目の当たりにしているような思いがした。まっすぐな素直さと物事に対する情熱なのだろうか。本当にありがとう。

2008331日(月)

今日で3月も終わり。今月は実に慌ただしかった。先月パソコンのインターネットが見れなくなりモデムを2回取り替えてもらったのだが今月は、遂に突然パソコンが壊れてしまった。画面真っ黒、頭の中真っ白・・。習いに行ってホームページは以前のものを引き続き使えるということで一安心し、今は新しいパソコンと出会い、お蔭で気分は新しく切り替わった。 「パスピエ」も、その後 結局3回載せることになってしまった。2回目に載せたあと、テンポをもう少し遅くしたほうが良いような気がして3回目を撮ってみたけれど、もう音楽が少しくたびれてしまったように聞こえ 結局2回目のものを選択した。そして「水の反映」。まさかこの曲を載せることになろうとは夢にも思わなかったけど、とても素敵な体験だった。本当にドビュッシーって光がキラキラしていて自然の中で風が吹き、心がさーっと洗われるような・・印象を持った。43小節目から47小節目までの右手が速くて左手と合っていないところが気になるのだが・・また次の機会に、頑張ろう。4月はリストに挑戦する。ドビュッシーの2曲もこのリストも独学で取り組んでいるのだが、このリスト、果たして弾けるようになるのだろうか? 弾いてみたいという気持ちが大変強いので、出来上がりを楽しみにして取り組んでいくつもり。来週は3歳の姪が4日間我が家に滞在するためにやってくる。私が「伯母さん」と呼ばれるのを遠ざけるため、「由紀子ちゃん」と呼ぶように教えて以来そう呼んでもらっていることは信じられなく楽しい体験。・・いつまでそう呼んでくれるのかな?  話は変わるが昨日連絡があり、種子島の祖母が具合が悪いということで週末お見舞いに行くことになり、今はそれが私の心に暗い影を落としている。私にとって祖父母はもう一人だけ。お花を教えていて明るく、生徒さんに慕われている。生きること、そして命について考えさせられるような状況に直面して、胸が痛い。

2008313日(木)

昨日やっと、ドビュッシー パスピエを載せられた。去年11月頃からなぜか耳に残るメロディーで口ずさんでいたもので、楽しく弾いてみたいと思っていた。2週間くらい前から練習を始めいざ録音するとなると、左のスタッカート奏法がミスタッチを誘いやすく、それにつられて今度は右手がスタッカートだったか何もついていなかったか、そして拍を正しく刻むこと等がいっぺんに頭をめぐり一度は動画を載せてみたものの、「やはりこれではダメだ」とやり直す事になるという始末だった。その後2回目を撮るまでのその5日間は多少のプレッシャーに押され不安だったが、意外にも新しい学びと出会う幸運にも恵まれた。自分を追い詰める中で、「きれいに弾くという事はこういう事なのかな」とうっすらと分かってきて、その頃たまたまテレビでプロフェッショナルな方が「複雑な事を、簡単にする事がプロ。」と話されていて、ずばりこれだと深く共感し、苦しみからの解放による安堵感からか思わず泣いてしまった。ドビュッシーは自分は苦手なのかなと少し寂しく思っていた。でも練習する事で、やはり少しずつ近づいていけることが出来そうだと思い始めた。4月に弾こうと思っている曲が気になり、このパスピエを3週間早く録音してみたけれど、思いがけずこの新しい学びという収穫により、勇気を出してもう少し難しいドビュッシーにも挑戦してみようかなと思い始めた。以前より弾いてはいるものの、ちゃんと取り組んではいない曲。3月中にぜひトライしてみよう。

2008227日(水)

You Tubeにピアノ演奏動画を投稿してみた。今はピアノを弾く事がとても楽しいので、こんな風に弾いてみましたということで載せてみようと思った。2曲に星が5つも付いたことは大変嬉しかったが、1曲には星が3つ付いた。その曲は自分でもしっくりときていなかったもの。弾けるのかなと思いながら弾いていた曲。3つ・・、それはそうだろうと納得した。そしてそのあと、やはり聴く人には通じるのだなと実感した。おそらく、こちらのことは何でも伝わるのだろうと。するともっと自分が思い描くイメージを追い求め表現したいし、またしなくてはと思った。伝わるのならばやってみたいと俄然やる気が湧いてきた。ダイレクトに反応を受け感謝し、やりがいも感じた。その動画は消してしまって少し寂しいけれど。

2008213日(水)

ショパンの舟歌を映像配信できた。録画した日、最後のクライマックスの部分がどうしても出来なかったと落ち込んで帰ってきた。しかし家でビデオを確認してみると、多少のミスと少し早くなったところはあるが、問題の部分は弾いていた。自分の短くない人生の中で嬉し泣き自体多くはないが、ピアノ演奏で弾けて嬉しかった事は今回が初めてで嬉し泣きをし、忘れられない体験となった。弾いているときはその部分は無我夢中でいたので分からなかった。今は客観的に演奏を聴いてみると、音色の変化がもう少しほしいと思っている。そして全て歌いこみすぎのような、こてこて感があるところは、少しもう懐かしい感じすらする。リストの「精神で技術を乗り越える」という言葉が支えになっている。努力や苦労の末につくられたクラシックピアノ曲の数々。更に練習し演奏に取り組み、それがやがて自分の実力となる日まで続けてみようと自分に誓う。

2008125日(金)

去年の今日は東京でリサイタルをした日。前の日に東京に向かい家を出てからというもの胸がいっぱいで気分が高まり、ホテルに着き2時間くらいはボーッとしていたと日記に書いてある。リサイタル当日は何ともいえない初めての気持ちを味わった。自分の出演を待っていて下さる方たちを前に自由に表現できる時間空間の中で感じる開放感と自分のピアノ演奏でステージを行うという事がうれし恥ずかしくて くすぐったいような気持ちになったこと。とても幸せな時間だったと思う。 近日映像配信予定の録音をするつもりで練習している。はじめはカンパネラとショパンのつもりでいたけどショパンが押してしまい、ショパンだけを弾く事にした。曲名は恥ずかしくてまだとても言えない。まだ奮闘中で、この数日中にめどをつけたいと思っている。1999年ムニエ先生にこの曲を勉強してみなさいと、いただいたもののまだ難しいと思われ、この時はバラード1番をさらう事になった。この曲が弾けたらどんなに幸せだろう!と思う。とても素晴らしい曲だから。難しいところ歌うところはショパンが一緒に歌ってくれていると思いながら弾いている。

200818日(火)

年が明けてはや八日過ぎ、普段の生活時間に戻ってきた。今日は新月で、物事を取り組み始めたりする行いに向いているらしい、結果が出たりする収穫の事柄が多い満月になるまでは。 数年前からこのようなカレンダーを意識して過ごし始めた。今年の8月は新月が2回あり大変珍しい事のようで少し気になっているのだけれど。お正月「のだめカンタービレ」のTVは、リストの「波を渡るパオラの聖フランシス」が出るシーンがあると聞きその巻だけ漫画を買って読んでいたらその場面がたくさん出てきたので楽しめ、NHK大河ドラマ「篤姫」も始まり興味深く観た。先日「もし桜島がなかったら」というタイトルで、桜島のない錦江湾の写真が作られて大きく新聞に載っていたときに、そんなことは絶対に嫌だと思い、涙があふれてきた。初めて見たショックと寂しさからだった。思いの外自分にとっては桜島はとても大切なものの一部なのではと気づくきっかけになった。そして改めて私は鹿児島の人間なのだと思った。

20071231日(月)

大晦日。今年は例年になく時の速さを感じた年だった。時間感覚としては例年の半年分ぐらいだろうか。どんな年だったか思い起こすと様々な事が浮かんでは消えていくが、全体的に大きく包まれるような流れに乗り流れてきたような感じもする。自分で舵取りというよりも。だからという訳ではないが来年は自分でどうしたいという目標を立てて過ごしてみたいと思ってしまう。目標あるいは夢。夢を持つとか描くという事は自由すぎて、例え好きなことをしていいと云われてもいいのかなと思ったりして戸惑ったものだった。でも子供の頃から続けていたことを社会人になり仕事にして、必要に迫られて取り組んだり一つ一つの目標を掲げて突き進めていくうちにたどり着く場所や自分が居た。そして今未来に思いを馳せると少しだけ夢を描ける自分がいる。勇気を出して努力も惜しまず、自分の手で人生を作ってみたいという思いが湧いてくる。そんな事を思えるのは今が生まれて初めてのことかもしれない。今まで出会った人・事柄の全てが自分と重なり、影響を少なからずも受け作られていった自分は、人によって生かされているという思いがある。来年は教える事をもっと勉強して取り組みたいし、演奏ももっと思い切り全身全霊で表現してみたいと思う。

20071219日(水)

愛について。目に見えないし触れることも出来ない、ただ感じたり信じるもの。そこに在ると思うと心が安らぎ心が安定してくるもの。始めて出合った愛は両親から、自由に個性を尊重する教育のもと今の私が存在していることに心から感謝している。ピアニストによるレッスンでの情熱は愛を感じる。作曲者への敬意や楽曲に対する愛情、そして1対1で演奏をより良くしていこうという共感でつながる空間はエネルギッシュなパワーそのもの。そしてこの先結婚して生涯共にするであろう未だ見ぬ人との愛はどんな彩りなのだろう。他者を思う真の愛が自分とつながり愛で満たされていく。私はピアノを弾く上で真の愛が必要だと感じる。日頃の心が安定してこそテンポを刻め、ステージに上がれると。

2007129日(日)

最近CDを聞いていてインスピレーションを得て魅かれたドビュッシー ベルガマスク組曲のパスピエ。今まで何回と聞いてきたはずなのに今回は親密に歌いかけてくるメロディーを弾いてみたい!と思った。左手の軽やかなスタッカートにのり昔懐かしいような右手の旋律が流れると、異空間に飛ぶようだ。旋律はスタッカートのところ以外はスラーやテヌートでつなげる奏法なので、めりはりの表情がつく。弾いてみたら絶えず続くスタッカートの左手が、意外と筋肉の力を必要としたように思った。右手の旋律はやはり素敵だった。音楽の中を自由に泳げる感じがして心地よかった。二声や和音は響きや音色を弾き分けたり、強弱を楽譜どおりに弾くには耳を使う。ドビュッシーは楽譜に忠実にとムニエ先生に言われてきたから、pppが何箇所もあるのでその時は息をひそめるような感じになる。哀愁を誘うような切なく感じる51小節目からの旋律は最近ふと気がつけばいつも頭の中で鳴っているし、柔らかい光の中で天を仰ぐような気持ちになれる76小節目の変化は息をのむような世界観だな・・。

2007121日(土)

折角体調がよいと言っていたけど、2日くらいダウンしてしまった。風邪ではなく物事が一段落し、ほっとした後の疲れのよう。年に2回くらいはあるようだ・・。ダウンするまでは結構勢いで過ごしているのかもしれない。リサイタル東京公演や批評が本に載ったり、ホームページに動画を載せたり先月からはこの独り言も勢いで始め、これは気楽に続けようと思っているけれど、新しい体験が多かった。これでいいのかという不安がいつもあったけどいつも楽しかった。今日ショパンとリストを少し練習した。ショパンの曲ならショパンを聴いた、リストの曲ならリストを聴いたというような演奏ができたらと願った。 自分の演奏を耳で聞くということだけど、先月これかと思うことが起きた。急にCDから聞こえてくるように、客観的に耳に入ってくるようになった。突然そんな風に聴ける聴覚が降りてきたかのようだった。初めての体験で嬉しく、やっとだった。本当に、こんな風に聴けるまで全く時間がかかりすぎ・・!でも、神様からのプレゼントだったのかな?新たに自分の演奏の世界が広がっていきそうだから。


20071124日(土)

最近、食事に対し何をどう作るという意識が以前よりも高くなった。生活する上での関心事項ランクアップだ。以前より食べ物がおいしく感じられるので、ダイエットのことも気になり始めてもいるが・・。フランスで初めての一人暮らしの時は焼いたサーモンをほぐしておにぎりにして冷凍保存し、疲れている時などに重宝していた。 現在両親と3人暮らしだが夕食も良く作る。野菜を多くして、愛情が入っている料理はおいしいなどと云われるから美味しく作ろう!と思いながら。お陰で体調もよく有難いこと。栄養をつけて風邪などひかぬよう冬を迎えよう。

20071119日(月)

 恩師。初めに印象を受けたのは小学五年でウィーンでレッスン受講したエリカ・ディヒラー先生。大きく包まれるような愛の元、レッスン中いつもより自由にのびのびと弾けたようだった。ご自宅にも招待され、著名な音楽家であるご主人にもお会い出来、手を見せてごらんと話された。ウィーンがとても気に入り、日本に帰りたくないと、同行した伯母にせがんだ。それほど、ウィーンの森をベートーヴェンのように散歩したり、宿舎でピアノが聞こえてくれると あぁ、私もしないとと、音楽的な環境に魅せられていた。 その後はジェルメーヌ・ムニエ先生。夏期講習で初めてお会いしたとき、素敵な魅力に引き込まれてしまったようだった。先生が伏し目にされた時に、何となくフランス人らしさを感じた。次の年、パリ留学の直前の夏期講習で これからも真剣に勉強をしていきなさいと話された時には、感激した。本当に頑張ろうと思えた。留学するためのレッスンでお世話になった遠藤眞澄先生や、パリで脱力について一から教えて下さった伊藤隆之先生には大変お世話になり今でも感謝している。 そして最後に、東京でピアノを教えていた亡き伯父も。月光の第一楽章は特に想い出の曲で、たまに家に訪れては弾いていて、よく右手の3連符をタタタ・タタタではなく タラカ・タラカと弾きなさいと、独特の言い回しで教えてくれた。先月この曲を録音したときには最後はなんとなくその事が思い出されてきて胸が苦しくなった。 そんな私も今は教える立場にもなった。出会いにはいつも縁を感じる。たくさんいる先生の中で生徒に出会ったこと。だから私が出来ることは100パーセントやっていきたい。レッスンをしていて生徒の目が輝くときが一番嬉しい。一緒に音楽を共感したいし真剣に一緒に学んでいきたい。残念ながらもう会わなくなった人もいるけど、ピアノをしているのかな、と思う事もある。私が恩師からの一言でピアノに対して前向きな人間に変わっていくことがあったように、大きな影響を与えることもある言葉によるピアノレッスン。心と心の会話を大切に、或るときは音楽を愛する同じ仲間・ピアノが好きな先輩として、これからも誠実に生徒と向き合っていきたいと思っている。

20071117日(土)

カンパネラ。譜読みは2001年に始めた。それから弾いたり弾かなかったりで月日は流れ、先月16日に録音をしたものの実はこの日初めて止まらずに弾けた。いつも弾き直しをしてしまい、この日も始めの方はぎこちなく音楽は流れている。途中から行けるのかなと思い少し自分を出せ、そしてあっという間に終わってしまった。あの日以来の今日久しぶりに弾いてみたら以前よりは良い手応えだった。弾いていなかったのに嬉しい。頑張りすぎず、少しずつ挑戦していく今の練習スタイルは本当に心地よく新鮮な気持ちでいられる。1月の録音でもう一回チャレンジしてみようかなと思ったら、わくわくして来た。

20071114日(水)

 ピアノとともに歩んできた人生。あまり弾かない時期でも心の中にいつもあり、やるならちゃんとしたいと思っていた。パリ留学も人が帰ってくるような年齢で行くことを決め、だけど毎日貴重な体験の日々を2年間過ごせた事は今でも大切な宝物。一人で考え解決していく自立心という強さと希望や勇気を教えてくれた街。 明日は去年鹿児島でリサイタルをした日。あの日は本当に弾けなかった。9年ぶりのリサイタルということもあるけど、その間フランスで技術を学びなおし、精神的には強くなっても技術面ではまだ不安があった。だけど、ひどかった。それでも凄かったとか後半は良かったと言ってくれる人がいたお陰で、やっとまともに呼吸ができるような心境にはなった。それにしても原因は何だったのだろう。ピアノがリハーサルの時に鳴らないと思い、動揺と焦りの渦へ引きずられた。あの時、神様は覚悟を試されたのだろうか・・。心身ともに電撃のようなスイッチが入り、その感覚はその後今に至り残っている。同じプログラムで2ヵ月後に東京公演を控えるため練習の計画を思案中、紹介でピアニストにレッスンを受けることになり、まさに求めていたアドバイスを受け開眼しその勢いで次に臨めることが出来た事は、本当に救いの神に出会ったように幸運だった。 アドバイスといえば、2003年に或るピアニストから音楽が呼吸していないと指摘され、衝撃を受けた。このメッセージは身体に深く浸透したようだった。演奏について一から見直す一つの転機になった。 いつからか、ホームページで演奏の動画を載せるようになった。きっかけは、一つはこの体験だろうか。2005年鹿児島三越に假屋崎省吾さんがイベントで来られサイン会もあるということで、私はショパンのノクターンをカセットテープに録音しプレゼントさせていただこうと思った。なぜそのように思ったのかは分からない。ショパンコンクールを聴きに行ったばかりだったからとも思えないが、ピアノをとてもお好きだと知ったからだと思う。その時ノクターンを2曲録音したけれど、2曲目が電話の音が入ってしまったため、カセットケースには1曲だけ曲名を書いてお渡しした。そしてお会いするとさっと目を通され「何でもっとたくさん弾かないの!」と叫ばれた。すごく嬉しかった。多分これを待っていたのかもしれないという程に自分に少し火がついたようだった。